Oct 19, 2020

若さを宿した熟成、、、、

うーん日本語変ですけれど
素直な感想です。
というのも

でありまして、
17年経ってます
ピノで17年経ていて
ヴォーヌロマネで、となると (村名だしね、と寂しげに呟かれそうな)

抜栓前は
「コンディションはかなり進んでいるはず
まあ、そこを楽しめると良いな」と思っておりました。
さて慎重に抜栓
コルクの状態は問題なく、湿度も十分
端がボロボロと、こぼれることもありません。

ワインに気づかれないぐらいの慎重なスピードで
グラスに静かに注いで、
まずは外観 第一印象
「ふむふむ、そんなに進みすぎてる感じはないな、」
ここからは客観的に
La vue
外観にはおもったほどの熟成色は出ておらず
しっかりした赤い色調と落ち着きのある、深みを伴ったガーネット
(たまにはガーネット使っても良いでしょう (笑)
   例会ではあまり最近は使いませんから)
l‘odeur
まずは複雑性のある香り
それは何?
微かに淡いオリエンタル・エピス、晩秋の森に佇む樹皮の様な木質のニュアンス、
湿った土、茶色のシャンピニオン ←少し乾いた
加えて
赤身の鹿肉の血のような、
ここまで来たところで
紫黒色の香りのニュアンスが少しづつ現れてきましたね
しかしまだこの段階では
あまりグラスを回さずに、じっと我慢。( 回したい気持ちを抑えて)
これくらいの年齢のワインは(しかもあのvosne だし)
自分のペースで開いて行くので、余り勝手にグルグルやってしまうと
ご機嫌が悪くなる事もあるので待ちましょう。

このワイン自体が
グラスを通じて何を伝えてくるのか、表現したいのか?
17年もの熟成の間の思い、満足?
もしくは
17年前の収穫日の出来事、後悔?
(陽水さん みたいな、、、)

それをじっと待ちます。
やっと黒いカシスやベリー←少し乾いて、少し干された様な。
最初の香りと果実主体の香りがあまり交わらない。
お互いの距離がありますね
開くまで時間がまだ足りないのか、迷いがあるのか
これからの展開に期待を持ち、
口に含んでの 味わいに進みます
attaque
コクと説得力
滑らか、口中にまとわりつく、細かく心地よい渋み
(細かく、数の多い、熟成した上質のタンニンってやつですね)
それをそっと剥がしにかかる印象の、優しい酸
La saveur
味わいの構成が深い 重心も低い。
滑らかさがあり、この村のピノ特有のゆったりとした甘味も問題なし。
飲んだ後の道筋通りに
歯茎から喉に向かって少し乾いたカシスの果実の皮を噛んだような
(スミレやベルガモットの少し乾いたニュアンスもご一緒にね)
甘く僅かな渋みが立体的な味わいとして残るので余韻は長く、
ここに現れる複雑さは若いワインでは得られないポイントなので
流石! と声をかけたくなる
(置いといて良かったな! by sommelier)
この辺りで抜栓15分経過といったところ

落ち着いた状態にワインは入っていき
この辺りから感じられる後味には
香りにあったエピスが現れ、余韻の後半を担当し
ゆっくりとゆっくりと後ろに引っ張っていく。

少しずつ口の中では、酸味が穏やかに開いて行くので
逆に香りに残る甘さが強調される様子。

conclusion
2003 少しは気候の暑さを覚えてはいましたが
17年間でvosne-romanee魂を取り戻し
説得力溢れる状態でした。
まだこれからといった味わいの要素も見え隠れしており
熟成したワインなのにどこか若さも残しつつ、という
控えめながらしっかりと主張はしてくる奥行きが、ここにはありました
(テロワールが、とか言うとややこしくなるので無し)

気温が下がると
やはりこのクラスのワインの美味しさが
増しますね。

(今回はマクシ特有の“オチ”は含まれておりません、、、)

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