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月日は百代の過客にして

 ということで?先日はシャトーラグランジュの試飲に行ってきました。

 「83年にシャトーを取得してから25年間ずっと品質の向上ということに目標を絞って、経営を続けてきました。」という言葉にさすがにメドック(メドキャン=メドックの住人をこう呼びます。)を感じました。

 基本的にメドック地区のボルドー人は、考え方や行動の基準が“長い”というか、簡単には方向性を変えないというか、あまり変わらないというメンタリティーがきちんと基本に流れている様にいつも感じます。それに対して東京で店をしている小心者の私なんかは、来週の火曜日は予約がいつもより少ない、、、とか、今週末豪雨らしいけどキャンセルは無いかな?などと、ちりちりといろいろと考えが乱れるんですね。

 「自分の畑での、より個性のあるカベルネ(苗木の段階でウイルス対策をしている樹を購入するのではなくて)をプロヴィナージュなどによって自社で造りたいという考えは無いのですか」という質問に対しての答えが冒頭のコメントだったのですが、より聞いてみると、数あるボルドーのシャトーの中でも、ラグランジュは面積が広く、苗木の病気による影響がもし出てしまったりすると大変なことになるし、さらに各従業員に“シャトーとしてやっていくこと”を徹底させていくことが大切で、ナノで、あまり目標が分散してしまうと、現場が混乱してしまう、それによる品質の低下が心配です。だからラグランジュとしては、優先順位のあるものからしっかりと目標にしているので、当面そういった作業に進む予定はありません、しかし個人的には、興味のある分野です。との事でした。

 うむうむ、なるほど。

 だからしばらくはあまりいろんなことをやっては行かずに、少しづつの目標を立て、それを確認していってから次に進むという、世界中のファンに対して、高品質のワインを確実にしかも量も造るということを常に意識して暮らしていかなければならない宿命をおっているメドック人の心意気は変わっていないな、と確認できた試飲会でした。

 (文章だけ読むとなんか固い人みたいな感じですが、話も面白くとても感じのいい、静かな感じの社長です。)

 ワインのつくり手にあって感動すると、なぜか意味も無く長い距離を歩きたくなる癖があるのですが、この日も駅を降りてから店までの道のりを、しっかり遠回りをして歩いて帰りました。

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