MENU LIST

« モンマルトル | メイン | ブルターニュ »

クスクスの思い出について。

 フランスで働いていたころ、特にパリのレストランの場合、従業員の賄いで本式の?“クスクス”を食べました。

 クスクスの日はなんとなくみんなうれしそうで、いつもは不機嫌な感じで洗い物をしていた親父さんも(彼がその日の賄いを仕切ります。)、その日に限っては、「俺のクスクスこそ本物!みんな良かったな!!」ぐらいな雰囲気で“てきぱき”とスムールを蒸したり、子羊やにんじんをなどの野菜を入れたりと、いつもとは違った感じで楽しそうです。

 特にスムールを蒸す時間に関してはかなりのこだわりがあるらしく、わたくし的には正直なところそんなに違いがあるとは思えない部分もあるのですが、噛んだときの歯への絡みつき具合が難しいらしく(ほんとなんだろうか?)まだまだふたを開けちゃだめ、などと調理場の若い子に指示をしたりしています。

 やっとのご飯、みんなで意味もなく「クースクースッ」などと言い合いながらお皿に取り合います。
ここで毎回のように「サトー!クスクスはおなかの中で膨れるから水を飲みすぎちゃだめだぜ!日本人はわかんないと思うけど」と言われるんですね。その割にはワインは飲んでもいいんかいな?と思いながらもみんなすごい勢いで相変わらず「クースクースッ」といいながら楽しそう。

 ひとしきり一杯めを食べ終わって、そろそろここで辛い調味料が出番です。唐辛子で作られたペーストを入れることによって、同じ味わいが続いて飽きてきた感じのときに“ピリッ”とした味わいがまたまた食欲を刺激して、煮込まれた肉や野菜がおいしくなるんですね。

 まあ、全体的に落ち着きのない若いキュイジニエなどは毎回のように皿に入れすぎたり、なんで毎回同じなんだろうってくらい同じ展開や会話が続いていきます。

 ちゃんと冷やしていないロゼかなんかを飲みながら、こうして月に1度か2度は同じクスクス祭りが繰り返されるのです。いつもはそそくさと食べて仕込みに向かう賄いですが、クスクスってなんかとても全員参加!みたいな感じがあるので、みんな盛り上がっていたのかもしれません。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.maxivin.com/cgi-bin/mt-nekotb.cgi/117

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

Copyright (c) 2007 MAXIVIN,Inc. All Rights Reserved.