ソムリエコンクール報告
決勝審査のある20日朝9時から全員参加でミネラルウォーターとシラーに関するコンペティション(筆記試験、小論文)が行われ、そこからはギリシャの島々のフリーティスティングと続きます。
その後15時30分に選手全員が整列し、今回は“ウイアーザ・チャンピオン”の曲に合わせて壇上へ、決勝の発表を並んで待ちます。名前を呼ばれた選手から紹介され降りていくというやり方は前回と同じ、一人ずつ拍手とともに降壇。半分を過ぎて壇上もかなり空いてきます。ここで10人ですというアナウンス。ノルウェーやドイツといった強豪も降りていきます。ここで6人、カナダ代表が呼ばれ、私を含む5人が最後に壇上に残りました。ジェラールとアンドレアス(彼とは昨年ボルドーで1週間ほどテイスティングの仕事ですごしたことがあり今回もいろいろと話をしていました)はわりと余裕が感じられるが、フランス代表のエリックはやや表情が硬い様子。バッソは相変わらずのポーカーフェイス。私自身は決勝ではこんなコメントをしないと、などと考え出していたところだったが、ここで名前を呼ばれてしまい、かなりがっかりと降りていきました。
試験は19日の朝7時から行われ(実際には40分ほど遅れましたが)ASIのサイトで細かく規定が発表されていたように、まずは白と赤のワインに対するコメントをA4の紙に細かく書いていきます。その後に料理が出され、これに関する考えをこれも同様にA4に書いていきます。練習はしていましたが、やはり現場での10分はあっという間で、焦らないように、このあたりはシュミレーションどうりに書きもれの無いように気をつけながら、要求されているであろう事柄を丁寧に書き進めていきました。この審査に関しては、母国語で書いていいようなので、そういった選手に負けないように意識的にポイントを明確に表わし、審査員にわかりやすく書いていきます。
この後1時間45分の筆記試験が始まります。今回はかなり細かく地域的にもかなり特化したもので、私はわりと後ろの席を取って、全体の様子を見ていたのですが、今回のこの問題にはやはり各選手とも苦戦した様子で、試験が終わってからも「あれはつらいよね」とか、「もう少し努力が報われるないようにしてくれないと」と、かなりみんな“ぼやき気味”のそれぐらいかなり強力な問題でした。
この後は実技の審査で、抽選で決めた受験番号に沿って進められていくので、31番の私は早くても310分後というわけで、集中を切らさないように部屋で待ちます。突然ギリシャのテレビのインタヴューを頼まれたりしながらも、いよいよ実技の部屋へ、前回はブッショネのワインという問題への反応を見たのだが、今回は基本に忠実な、テクニックを見るということなのだろうか、82年のシャトーマルゴーをデカンタージュしてくださいということだったので、冷蔵庫から振動の無いように静かに取り出し、ポイントを解説しながら進んでいきました。店で常に行っているように、必要なことを早く、そして「このワインのことを私はは理解した上で、このようなサービスを行っています」というメッセージを伝えることにも注意を払って行ったつもりです。ここで突然ビオディナミに関する質問事項を書いた紙を渡され。回答を求められます。
こういった形式も内容も予定はしていたのですが、、ここで少し不明な単語と文章があり、ヴィオに関しての準備も問題はないレベルにしてはあったのだが、いかんせん単語に躓くとなかなかに挽回は難しく他の審査に比べると完成度的には少し難があり、決勝に残れなかった要因はここにあるのかなと今では感じています。
部屋を変えて今度は5分間で白ワインのコメントをしなさいという出題。ここも“もれ”のないようにコメントを進めて行くのはもちろんのこと、会話のテクニックなども求められると思いますので、このワインの将来性や、サービス方法などについての自分の意見をしっかりと伝えるようにしました。
長い一日が終わったのが6時ごろ、ほっとする気持ちと、“あそこをこうすればよかったのか”などと考えが交錯しながらも、準決勝は終了しました。
決勝の審査に関しても、日本でのコンクールとあまり変わるところは感じられず、サービス実技もみなそれぞれお国柄と身長!の違いが感じられるものの、“基本的なレヴェルの差”というものは感じられず、オード・ヴィーやリキュールのブラインドで、やはりスウェーデン代表が少し勝っていたのかなというのが私の感想です。
残念なことに4人の決勝審査には残れませんでしたが、選手はもちろんのこと、各国からの審査員や、デュブス氏やフォールブラック氏からもLa Prochain fois!と声をかけられ、正直なところ、かなり暗記や勉強はきついものがありましたがこういった大会に出ることができた喜びを感じることができました。
(今回から新しく設けられた、ミネラルウォーターに関する試験では3位に入る事ができました。)
ご期待、ご声援いただいた皆様、ソムリエ協会の皆様には感謝を伝えたいと思います。
支えてくれた、愛する家族や店のスタッフにも感謝を表したいと思います。
